VRChatはオンライン上の仮想空間で多くのユーザーが自由に交流できるプラットフォームですが、その自由さゆえに未成年のユーザーが年齢に不相応なコンテンツに触れてしまうリスクがありました。
もちろん、そのようなカオスな一面も含めてVRChatの魅力と捉える声もあるでしょう。しかしVRChatが今後さらに発展するためには、このようなリスクを軽減していくというのは避けては通れない道です。
今回発表された公的な身分証明書を用いた年齢確認システムが導入されれば、こうしたリスクが軽減され、より安全にVRChatを楽しむ環境が整うでしょう。
目次
公式からの発表
公式Xのポスト
公式YouTube動画
VRChatユーザーが気になりそうなポイント
公式の動画だと日本人ユーザーには少し分かりにくいかもしれませんので、現在VRChatをプレイしているユーザーが気になりそうなポイントだけを意訳しておきます。
年齢確認は必須になるの?
年齢確認は任意で行われるとのことなので、もし年齢確認システムを含んだ大型アップデートが行われたとしても、未成年のユーザーが急に「ログインできなくなった!」なんてことにはなりません。
年齢確認システムによって何が変わる?
では、具体的に年齢確認のシステムが導入されることによってどのような影響があるんでしょうか?
動画内で触れられていたのは主に以下の3点です。
- 特定のイベントへのアクセス権
- 特定のインスタンスへのアクセス権
- コンテンツフィルターへの組み込み
上2つは“大人向けのコンテンツは年齢確認が済んでいないと参加できなくなる”ってことですね。イベントの主催者側で“成人済みのユーザーしか参加できないように設定する”というようなことが可能になるため、主催者サイドからすると色々とリスク回避が出来てありがたいシステムだと思います。
続いてコンテンツフィルターへの組み込みについてですが、これはまだ検討中とのこと。ただ、将来的に導入される可能性は高そうですね。おそらく、年齢確認を済ませておかないと一部のワールドがおすすめ欄から表示されなくなる…とかでしょうか?
まぁ、このシステムを含んだアップデートが来たら、成人済みのVRChatユーザーはさっさと認証を済ませていつも通りのVRChatを楽しむのが賢明ですね。
年齢確認の方法は?
具体的な年齢確認の方法は明かされていませんでしたが、VRChatはPersonaという、“企業向けに身分証明や年齢確認を行うサービスを提供している企業”と提携しています。
海外で超有名なRobloxというゲームもPersonaと提携しているため、VRChatも同じような認証方法になると思ったんですが、Robloxはパスポート以外の身分証明書だと認証されないという声が多く見られました。
海外の企業なのでマイナンバーカードや運転免許証が使えない、というのは分かるんですが、パスポート限定となるとやはり敷居が上がってしまいますよね。
Robloxと違いVRChatは日本人ユーザーの比率が非常に高いゲームなので、本格的に年齢認証システムを導入する際にはパスポート以外の認証方法もしっかりと用意してくれることを祈りましょう。
年齢以外の個人情報はどう取り扱われる?
ユーザーが個人情報を提出する先はPersonaであり、VRChat側がPersonaから受け取る情報は生年月日のみで、その他の名前や住所等の情報は受け取らないとのことです。
さらに、VRChatのサーバー側にもこれらのデータは保存されないため、特別な問題が起こらない限り、安全な仕組みと言えるでしょう。
年齢確認システムはいつ頃導入される?
具体的な日時は明言されていませんでしたが、まずは小規模を対象にトライアルを実施し、徐々に年齢確認システムのアクセスを拡大していく予定とのことです。
まとめ
VRChatの年齢確認システムの導入は、ユーザーが安心して楽しめる環境を整えるための重要なステップです。自由な交流が魅力のVRChatですが、適切な制限を設けることでより健全なコミュニティが形成されるでしょう。
まだ導入時期や具体的な手続きには不明な点もありますが、システムが正式に導入された際には、成人ユーザーは早めに認証を済ませて、これまで通りの楽しいVRChatライフを満喫しましょう。
今後もこの動向について、最新の情報が入り次第お知らせしていきますので、引き続きチェックしていただければと思います!